大事な人と一緒に撮る遺影写真
私の撮影スタイル
- 遺影は自宅かお気に入りの場所で
- 遺影は大事な人と一緒に撮ろう
- 遺影は楽しく撮ろう
- 遺影は元気なうちに撮ろう
終活は前向きの証
「終活」という言葉を暗い意味でとらえる向きもあるかもしれませんが、実はそうではありません。終活は、人生の最後が近くなったと思うとき、それに向けての活動や準備を指す言葉です。2010年ごろからよく聞かれるようになりましたが、今のご時世、亡くなった後のことを任せることになる身近な人には、あまり気を揉ませたくないものです。自分のことは自分で、と、事前に備えておく必要を感じる人が多くなったのでしょう。
また、自分自身がこれまでの人生を顧みて、気持ちを整理し、残された時間をどう生きるか再考するきっかけにもなります。過去を振り返ることであらためて前向きな気持ちになれる。そのような効果もあります。
終活として、生前に遺影を撮影しておくと多くのメリットがあります。まず遺族の方が慌てて写真を用意する必要がありません。それに、納得のいくまで撮り直すことだってできます。また、ご家族と一緒に撮影しますから遺影といえないまでもいい記念になります。
人はいつまでも生きることはできません。だからこそ残された時間をどう生きるかに集中するためにも、最後に向けて準備を済ませておいてすっきりとする。終活は、人間にとって、非常に大切な活動だといえるでしょう。そして、遺影の準備はその象徴となるものなのです。
遺影はその人そのものになる
自宅またはお気に入りの場所で
遺影は、自宅やあなたの好きな場所で撮影するのがベストです。なぜなら、そこは人が最も良い表情になれる場所だからです。
遺影のようなポートレートは、あなたが最も魅力的に見える瞬間をとらえたいもの。その瞬間が出やすい場所とはお気に入りの場所にほかなりません。お気に入りの場所が自宅である場合もあるし、懐かしい故郷の場合もあるし、よくピクニックに行った湖畔である場合もあるでしょう。そこに立った時、楽しかった思い出があふれてくるのではないでしょうか。
そこでは、スタジオでは決して再現できない自然な人の表情がでてくるもの。だからあなたのお気に入りの場所まで行って撮影するのがよいのです。
遺影は大事な人と一緒に撮る
遺影は大事な人と一緒に撮るのがよいでしょう。あなた一人でも写真は撮れますが、その場合、あなたの視線はレンズを向き、表情は他人であるフォトグラファーを見る表情になります。大事な人に語り掛ける遺影なら、大事な人を見るまなざしで撮影しておくことがベストです。だから、撮影には大事な人と一緒にお越しいただくこと。これが重要なポイントです。
「目は口ほどにものを言い」という言葉がある通り、まなざしが何を見ているかはその人の表情にとって非常に重要になります。撮影された写真が遺影として活用され始めればその写真はいつも身近なところに飾られて、ご家族からあなたそのものとして扱われるのです。
その時の目線は誰に対するまなざしであるのが適当でしょうか。
撮影ではご家族も横にいていただき、ご家族に視線を向けて会話をしながら撮影します。このようにして撮影すれば、遺影が、残された人を見るまなざしなります。
ご夫婦であればおふたり分撮影しますし、ご希望があれば家族写真も撮影しています。ぜひ、遺影は大事な人と一緒に撮影してください。
遺影は楽しく撮る
自分が亡くなった後のことを心配するのではなく、遺影となって残る自分が家族と共に暮らせる喜びを想像してください。本人も、残された方々も不安がない状態で楽しく撮ることがよい表情の遺影を残す大事なポイントです。
人生はいろいろなことがあります。つらい思い出もいつしか忘れて、良い思い出のほうが多く残っているように感じているのではないでしょうか。その、人生の重みや深みといったものが遺影に残されるご自身の表情から語られることになります。それには楽しい気持ちで前向きに撮影することが大事です。
遺影になっても、それを見る人へ語りかけられるように、遺影は楽しんで撮るようにしましょう。
遺影は元気なうちに撮る
遺影は元気なうちに撮るのが大切です。年齢を重ねていればいるほど体のあちこちから警報が発せられている方も多いでしょう。まだ笑顔でいられるうちならよいのですが、一度入院でもすれば、退院後もその方の表情はかなり変わったものになってしまいます。
亡くなった後、写真になっても元気なよい表情で家族を見守りたいもの。それには、病気にならないでいられる今のうちに撮影しておくべきでしょう。
早すぎることはありません、「今なら一番良い表情ができる」と思ったなら、すぐに撮影されることをお勧めします。
遺影はあなたの大事な人のために撮る
遺影は大事な人のためを思って撮りましょう。歴史上の偉人のように撮る必要はありません。毎日のように遺影を見るあなたの大切な人に向けた表情で撮ることをお勧めします。
遺影になったあなたは、もう言葉をかけることはできませんが、優しいお顔は言葉よりも何倍も多くのメッセージを伝えられるのです。
大切な人のことを思うあなたの気持ちに一番好きな場所でのいい思い出が加わって、表情はとても素敵なものになります。
あなたの大事な人のために撮った遺影は、たくさんの思い出を共有する大事な人にとって、一生の宝物になるはずです。
遺影は単なる写真でなくなる
遺影は単なる写真ではありません。写真は過去のある瞬間を切り取って残す機能があり、その点では同じかもしれませんが、単なる写真とは違う重要な使命と性質があります。それは次のような点です。
・その人の人となりを表し、後世に伝える
遺影にはその人がどのような人であったのか、故人を知らない後世の人に対して伝える機能があります。故人の尊厳を保ち、その人固有のストーリーが語られ、遺族にプライドを与えます。
・その人そのものとして扱われる
故人の体が物理的になくなっても、思い出は残された親しい人々の心の中にいつまでも残っています。人は心の中に大事なものがあればそれを物理的に具現化したくなるものです。遺影がそうです。決して捨てられたりすることがない、写真に語り掛けるなど、遺影はその人そのものとして扱われていることが多くあります。
・家族の心の支え
亡くなって間もないころ、残された家族にとって、故人はまだまだ必要な人です。お葬式が終われば、すっきりとお別れできるわけではなく、つらい気持ちに時間をかけて慣れていかなくてはなりません。遺影はその時間を柔らかなものにするために必要です。
単なる写真のように思い出を残すだけにとどまらない機能を持った遺影。だからこそ、あらかじめ終活の一環として遺影を撮影しておくことには大きな意義があります。
遺影はその人そのものになる
【撮影料金】 出張遺影写真
撮影のみプラン
プリントはご自分でおこなう方
価 格 | 25,000円 |
撮 影 | 90分~120分 |
商 品 | 写真データ3点~5点 (クラウド納品) |
場 所 | 浜松市内および近郊 |
お支払い | 納品後の銀行振込 |
撮影とプリントプラン
プリントして後日お送りします。
価 格 | 50,000円 |
撮 影 | 90分~120分 |
商 品 | 写真データ3点~10点 (クラウド納品) プリント2Lサイズ 3枚 プリントA4サイズ 2枚 (後日郵送) |
場 所 | 浜松市内および近郊 |
お支払い | プリント納品後の銀行振込 |
例えばご夫婦の場合、お二人それぞれの写真をA4サイズと2Lサイズで、お二人一緒の写真を2Lサイズでお届けします。
簡易包装でお届けしますのでフレームなどはお好きなものをご用意ください。
遺影の撮影お申し込みの流れ
01 | ページ内の予約フォームでお申し込みください。 |
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02 | 内容を確認したうえでメールにて予約完了のご連絡をいたします。 |
03 | 当日の朝、確認のメールをお送りしてご指定の場所にお伺いいたします。 |
なぜ遺影を用意しようと思いましたか?
コロナ渦をきっかけに
コロナ感染したことをきっかけに体調が思わしくない日が続き、今のうちに元気な姿を残しておきたいということで撮影を決意しました。カメラマンによる撮影で満足いくものが残せました。
祖母の遺影を探すのに苦労した
祖母の葬儀で遺影用の写真を探すのに苦労したことをきっかけに、両親は自分たちの遺影写真の撮影を始めました。
恥ずかしがりな性格の祖母は写真を嫌っていたため、若い頃の写真は比較的ありましたが、晩年の写真が見つからず、親戚が偶然持っていた写真を借りてなんとか遺影を作成しました。
自分達の気に入った写真を用意できることから、数年おきに記念撮影と一緒に遺影用の写真も撮影しています。
家族写真から遺影撮影へ
きっかけは、嫁のお義母さんは京都に住んでいましたが、軽い認知症になったため、引き取りました。最初は、家族写真を撮ろうと思っていたのですが、その中でお義母さんの写真を撮ろうと言うことになりお義母さんの好きな花柄の服を着ての撮影でした。笑顔がとても印象的でした。
段々と認知症も進み、笑顔無くなって、最後にはベッドで寝たきりになってしまいました。元気な内に、写真を撮れたので良かったと思っています。2021年10月に亡くなってしましましたが、遺影の写真は、花柄の服を着た時の笑顔の写真でした。コロナの中、笑顔の遺影の中、家族だけのお葬式でしたが、とても良かったと思います。
テレビをきかっけに
テレビで「終活」という言葉を知り、70歳を目前に人生の終わり方を考えるようになりました。そのひとつとして、遺影写真の撮影があります。最期を飾る写真ですから、早めに撮影してもらっておこうと思い決めました。夫には「美人にしてもらえて」とからかわれますが、久しぶりに褒めてもらえたのも嬉しいエピソードです。